クリニックの集客方法とは?失敗の原因とおすすめの方法について
クリニックの経営を維持するためには、まず患者の集客は必須です。おすすめの方法を探したり、集客を試みているものの、結果が出ず悩まれている担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、集客に失敗しがちな原因や効果的な集客方法について具体的に解説しています。
クリニックの評価に直結するスタッフの接遇や、集客に役立つシステムもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
クリニックの集客の重要性
クリニックの経営を成功・維持していくためには、患者の来院数を増やせるような集客が重要です。インターネットの普及で、集客方法が多様化している現在、ターゲットとなる患者層や地域性を考慮した集客をしなければなりません。
まず自院のコンセプトや治療の特徴を明確化し、来院する患者にストレートに伝わるような効果的な集客を行う必要があるでしょう。
また、実行した集客方法について結果を分析し改善することも集客を成功させるために大切です。
クリニックの集客がうまくいかない原因
チラシの配布や看板の設置、ホームページやテレビCMなど、さまざまな方法で集客を試みているクリニックもあるでしょう。
しかしながら、かけたコストに見合った来院者数が得られなかったり、集客方法と来院者数の分析と改善ができていない場合も集客はうまくいきません。
このほかにも、クリニックの集客がうまくいかない原因はさまざまありますが、ここではよくある原因について解説します。
患者からの認知度が低い
そもそも患者からの認知度が低い場合は、どんなによい医療や魅力的なサービスを提供していても、集客にはつながりません。
逆に認知度が高いクリニックであれば、受診する際の優位な選択肢の1つになります。
このように患者からの認知度は、クリニックの集客を左右する、重要なポイントになります。
自院のターゲットとなる人たちが、どんな方法でクリニックを探し、来院しているのかを、細かく分析して認知度を高めていく必要があります。
他院との差別化が図れていない
集客がうまくいかないとき、自院の周辺にある競合他院との差別化が図れていないことがあります。他院との違いがないと、患者にとってはどのクリニックを選んでも同じという状態です。
差別化のポイントは、診療・施術の特徴、院長のスキルや経歴、接客サービス、インテリア、立地などさまざまです。
自院の強みを活かして差別化を進めることで「あのクリニックでなければ受けられない施術がある」「先生がていねいに説明してくれる」など、患者のクリニックに対する意識や評価が高まり、集客を増やすことができるでしょう。
口コミサイトなどで評価が低い
インターネットが普及した現在、さまざまな情報が発信されています。クリニックに関する情報も自院のホームページに限らず、他者が作った口コミサイトなどに掲載されていることもあるでしょう。さらに、SNSの普及で個人による情報発信も活発です。
これらの、口コミは全てが正しい評価・情報であるとは限りません。匿名性が高いが故、何を書いても良いという認識のユーザーもいることも事実です。
しかし、クリニックを探すために口コミを見る人には、事実かどうかの確認は取りようがなく、評価が低く認識されることもあります。
予約システムがない
スマートフォンや便利なアプリの普及によって、多くの業界で予約、購入などオンライン上で完結できるサービスの需要が高まっています。クリニックの予約も同様のことがいえるでしょう。
しかしホームページを開設しているものの、予約システムが導入されていないクリニックもあります。その場合は、受付時間が限られるため、集客に影響がでることも考えられます。
予約システムを導入することで患者は24時間いつでも予約可能となり、集客の取りこぼしを防げます。
クリニックを集客する前に確認するべきこと
クリニックが集客のために、ホームページやSNSを使って自院の認知度を高めることは、効果的ですが、来院者数を増やすことばかりにとらわれないよう、注意が必要です。集客に効果的なプロモーションを行うと同時に、満足してもらえる医療と接遇を定着させ、患者の離脱を防ぎましょう。
ここでは、集客をする前にクリニックで確認すべきことを
窓口や看護師の対応の改善
クリニックの顔ともいえる受付や、ケアを通して患者と関わる機会が多い看護師の対応は、患者の評価に大きく影響します。
現在は個人がSNSなどで口コミを簡単に投稿することができ、正誤に関わらずいとも簡単に多くの人に情報が届いていきます。
もしも良くない評価や悪い口コミが広がってしまうと、クリニックの集客に悪影響を与えかねないため、今一度
窓口や看護師の対応を見直すことも大切でしょう。
医療施設の内装・設備の改善
医療施設は清潔感を重要視し、心が落ち着くような内装デザインであることが基本ですが、より患者に魅力を感じてもらえるような内装や設備を整え、差別化を図る傾向にあります。
また、プライバシー保護の配慮も必須です。診察室は個室の必要があり、外に声がもれないような配慮をしなければなりません。
美容クリニックの場合は、施術後の化粧直しのためのブースや、アメニティを置くなど、患者が継続的に通いたいと思えるような内装・設備にすると良いでしょう。
患者に対する対応の改善
2014年に行われた住友生命グループの調査では、患者が医療機関を選ぶ際に47.1%が「医者・スタッフの対応の丁寧さ」を重視するという結果が出ています。つまり、半数近くが職員の対応をクリニック選びの1つの基準にしていることがわかります。
さらに令和2年の厚生労働省による満足度の調査では、スタッフの対応関係の項目で不満の割合が高いのは、「医師との対話(6.1%)」です。
これにより、医療の質はもちろん、患者に対する医師・スタッフの対応についても、改善する必要があるといえるでしょう。
悪い口コミへの対応と良い口コミの獲得
レビューサイトやSNSなどに投稿された口コミは、クリニックの集客に大きな影響を与えます。
悪い口コミで事実無根の情報が書かれていた場合は、クリニックとスタッフの名誉を守るために対応が必要です。
しかし中には思い当たる内容もあるかもしれません。その場合はスタッフ全員で改善のための具体策を立て、行動する必要があるでしょう。
良い口コミを得るためには、クリニック選びのポイントでもある、患者に対する姿勢を常に意識することが大切です。
クリニックにおすすめの集客方法
スタッフの患者に対する姿勢の見直しができたら、集客に動き出します。
従来の集客は、チラシや新聞への広告記載、看板の設置、テレビCMの宣伝などで行われてきましたが、現在は、インターネットで検索する人が多いので、この流れに合わせてインターネットでの集客を実施するのがおすすめです。
ホームページ
代表的なウェブ媒体としてホームページがあります。
現在では多くのクリニックがホームページを開設して、集客に役立てています。ホームページの制作においては、自院について自由に紹介・アピールすることが可能で、理念や方針をはじめ、扱っている診療内容も具体的に記載できます。特に自由診療の場合、施術メニューや料金に関する記載は、クリニックを探している人にとって重要な情報です。
ホームページは自作でも可能ですが、より多くの集客をするためには制作会社へ依頼した方が効果を得やすいでしょう。
Googleマイビジネスへの登録
Googleが提供している「Googleマイビジネス」に登録すると、ユーザーがクリニックを検索したときに、自院の情報が表示されます。
診療時間やアクセスなど決まった情報を登録できるだけでなく、最新の情報もユーザーに周知できるのが特徴です。写真の登録もできるので、視覚的にもアピールしやすいでしょう。
また、クリニックの口コミを通して、ユーザーとコミュニケーションを取ることが可能です。口コミへの対応は、クリニックの経営者やスタッフの人柄が伝わりやすいので、クリニックを訪れたことがない人にも、好意的な印象を与えることができます。
SNS
クリニックの集客にSNSの利用は欠かせない時代になりつつあります。
Twitter・Instagram・Facebookなど、さまざまなSNSが利用されています。
匿名性が高いTwitterや、実名登録のユーザーが多いFacebook、画像を強調できるInstagramのように、SNSによってそれぞれ特徴が異なります。使用しているSNSは年代ごとの傾向があるので、自院のねらうターゲット層に合わせて、集客に利用するSNSを選ぶとよいでしょう。
ポータルサイト
ポータルサイトはさまざまな医療機関の情報を多角的に紹介しています。例えば、歯科や美容外科など診療科ごとに特化したものや、駅情報から病院などの医療施設を検索できるものなど、方向性も多様です。そして、そのほとんどはウェブページが上位表示されるようにSEO対策が施されています。また、ポータルサイトの規模によって利用料金は異なります。どれくらいの費用をかけられるのかを検討して、自院の特徴にあったポータルサイトを選ぶと集客に役立てることができるでしょう。
集客のために導入しておきたいシステム
集客のためには、システムを導入することも効果的です。
導入することで待ち時間を短縮したり、ケアや診療に時間をかけられるようになるなど、業務を効率化することができ、患者にとってもプラスのポイントが多いでしょう。
ここでは集客に効果的なシステムをいくつか紹介していきます。
予約システム
予約システムはインターネット上で、クリニックの予約ができるものです。ホームページなどに導入することで、患者自身が24時間いつでも直接予約をすることができます。
仕事や家事、学業などで、日中はクリニックの予約がしにくい方でも利用可能なので、集客にとってプラスです。
電子カルテ
サーバーに全ての情報を保存するため、顧客情報をしっかり記録することができる電子カルテも、集客には便利なツールです。
そして電子カルテを導入すると、業務効率が格段にアップします。
紙カルテでは、カルテを探したり診察室に運んだりという手間が生じていましたが、電子カルテは、パソコンやタブレットがあればすぐにアクセスできます。患者IDや氏名を入力するだけで、検索したい患者のデータをひらくことができるのも魅力の1つです。業務短縮によって、患者に直接ケアする時間が生まれ、クリニックの評価につながるでしょう。
決済システム
現在、支払い方法は多様化しており、キャッシュレス化が進んでいます。このため、オンラインによる決済システムのニーズも高まってきています。
特に高額になりがちな自由診療においては、患者にとって便利な支払い方法であり、時間がかからずスムーズなので、忙しいビジネスマンや子育て世代の方にはメリットになるでしょう。
このように、支払い方法の多様化に合わせて決済システムを導入することも重要な集客方法となるでしょう。
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