美容クリニックの売上を上げる方法とは?売上平均やおすすめツールを紹介

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美容クリニックを運営していると、自院の売上と平均の差が気になるのではないでしょうか。

売上が低い場合、さらに売上を上げる対策を取る必要があります。

この記事では、美容クリニックの売上の平均、売上をアップするために役立つおすすめのツールを紹介します。

他にも売上を上げるために、効果的な方法をいくつか解説しています。

美容クリニックの売上の平均は?

美容クリニックの売上について公式なデータはありませんが、年間の平均売り上げは少なくとも数千万円単位であると考えられます。

美容皮膚科を含む、皮膚科全体の患者数は1日80人ほどです。1カ月に22日稼働したとすると、1,800人になります。

1カ月の売上は500万円程度と言われており、年間売り上げは6,000万円にものぼります。

美容クリニックの場合は、自由診療がメインなため、売上はさらに高いことが予測されます。

美容クリニックの売上を上げる方法

自由診療は売上だけを見ると、経営状態が良く見えます。しかし最新の医療機器の購入や、高品質な内装、アメニティーなど、自由診療ならではの品質の担保が求められ、必要な経費が高額です。

このため、クリニックの利益を上げて経営状態をよくするためには、さらに売上をあげる必要があります。

ここからは売上を上げる具体的な方法を説明します。

顧客満足度を上げる

売上をあげるためには、クリニックへの集患をする必要があります。そのためには顧客満足度を上げる必要があるでしょう。

満足度が高まれば、既存の患者さんのリピート率のアップをねらえます。同時にクリニックの評判がよくなるため、自然に良い口コミが広がることも期待できます。

良い口コミは新規の患者さんの流入にも効果的です。

業務負担を減らし、患者さんへの対応に注力する

顧客満足度を上げるためには、患者さんに「この病院で治療を受けたい」と思ってもらえるような質の高い医療やケアを提供する必要があります。

それを実現する為には、クリニックのスタッフの業務負担を減らし、患者さんへの対応に注力することが大切です。

患者さんが不満を持つポイントとして、「医師との対話」があげられます。業務負担が減れば余裕ができ、患者さんの訴えに耳を傾ける、目を見て話すなど、基本的な姿勢を徹底できるでしょう。

予約システムや決済システムなどを導入する

令和2年の厚生労働省による調査※1では、「診察時間」に不満を持つ患者さんは23.9%と他の項目と比べて高く、診察までの待ち時間の長さが影響していると考えられます。

待ち時間を短縮させるためには、予約システムや決済システムなどを導入するのが効果的です。

インターネット上で予約でき、予約時間に間に合うように来院すればよいので待ち時間を大幅に削減できます。

また、決済システムを導入して、会計業務をスムーズにするのも待ち時間削減につながります。

※1:厚生労働省 令和20年受領行動調査(概数)の概況

人気の施術を導入する

矢野経済研究所の調査では※2、2019年の美容医療市場規模は2017年比で125.2%の4070億円に達しており、年々その需要が高まっている人気の領域であることがわかります。

美容クリニックで扱う美容医療は、もともと需要の高い領域ではありますが、顧客満足度を高めるためには、人気の施術を積極的に導入するとよいでしょう。

※2:矢野経済研究所 美容医療市場に関する調査を実施(2021年)

脱毛・シミ取りが人気の施術

脱毛やシミ取りは、以前より人気のある施術で、最近は男性の利用も増えています。

美容クリニックで行われる脱毛は「医療脱毛」で、エステの脱毛よりパワーが強いのが特徴です。医療脱毛は全身脱毛にかかる期間が1年半と短く、早く脱毛完了したい方に需要があります。

また、エイジングケアが注目される中、若々しい印象の美肌を目指す方が多く、シミ取りの人気も高いです。このような人気の施術に取り入れると、新患を集客できる可能性があります。

メスを使用しない施術も人気が継続している

年々美容医療の需要は高まっており、中でも美容皮膚科や美容内科領域の施術の人気が高いです。

たるみ・シワに効果的なヒアルロン酸注入は、メスを使わず施術ができるため、手軽にできることから人気となっています。

続いて、超音波のエネルギーでリフトアップを目指せるハイフ、炭酸ガスレーザーや電気メスなどによるほくろ除去など、メスを使用しない施術の人気が継続しています。

このような今人気の施術を導入することも、集患に効果的です。

他院との差別化を図る

美容クリニックは自由診療なので、競合との差別化を図ることがクリニックの売上アップのために重要です。

患者さんからみて、他院との違いがなければ、「どのクリニックに行っても同じ」と言う状態になり自院を選んでもらえません。

差別化のポイントは、施術の内容、院長の経歴やスキル、接客、立地などです。まずは既にある自院の強みや特徴を活かして差別化を進めましょう。

一部の施術を担当する、看護師のスキルアップに取り組むのも効果的です。

内装・設備環境を整える

美容クリニックを利用する患者さんは、「美しくなりたい」という気持ちで、来院されているはずです。患者さんが心地よく治療を受けられるように、施術前の緊張を和らげる空間作り、清潔感のあるパウダールームなどを整える必要があります。

とくに美容クリニックでは、患者さん同士が出会うことがないように、プライバシーを守る空間を意識するべきでしょう。

内装や設備への細やかな配慮は、患者さんのリピート率アップに効果を期待できます。

ホームページ・SEOに力を入れる

インターネットが普及し、多くの患者さんはWebから情報収集を行っています。このため、現在の集客には、ホームページの開設が必須です。

ホームページを使って集客をねらう場合、Googleなどの検索エンジン上で検索結果の上位に表示されるよう、SEO対策を講じる必要があります。上位検索されれば、より多くの人にクリニックを認知してもらえます。

SEO対策はサイト設計の段階から行うため、専門の業者に依頼するのがおすすめです。

施術前後の写真を載せるには限定解除の要件を満たす必要がある

医療機関が広告を行う場合、医療広告ガイドラインを遵守しなければなりません。

ガイドラインには、「患者等を誤認させるおそれがある治療等の前後の写真等の広告が禁止される」と規定され、医療機関の広告には治療前後の写真は載せられません。

写真を掲載するためには、ガイドラインの限定解除の4要件をすべて満たす必要があります。

施術前後の写真は患者さんがクリニック選びをする際に、重要な役割を果たすので、要件を満たして掲載しましょう。

MEO対策も重要

MEO対策とは、Googleマップに登録されている医療施設や店舗の検索順位を上位表示させる対策の事です。

MEO対策はSEO対策に比べて、短期間で上位表示を目指せ、早ければ1週間ほどで実現できます。

モバイル検索との相性が良く、「地域+業種」のキーワードで検索すると、ローカルの検索結果がファーストビューに表示されます。

多くの方がスマートフォンで情報検索をする今、MEO対策は集客を有利に進めてくれるでしょう。

広告を打つ

より多くの方にクリニックを認知してもらうためには、広告の利用が効果的です。

広告はさまざまな媒体や方法があり、看板、チラシ広告、TV広告、雑誌広告などの以前から利用されているものも活用されています。

また、インターネットの普及に伴い、リスティング広告、ディスプレイ広告、動画広告など、多種多様になっています。

それぞれかかる費用や特徴が異なるので、自院の特徴や費用対効果を考えて、より効果的な広告を打つことが重要です。

SNSに力を入れる

スマートフォンの普及によってSNSを利用した情報発信が活発です。このため、SNSは情報収集にも使われています。

SNSにはさまざまな種類があり、画像が活かされるInstagram、フォーマルで実社会的なFacebook、10代~20代にユーザーが多いTwitter、日本で最も使われているLINEなど、特徴が異なります。

自院がねらうターゲット層にはどのSNSが最適かを考え、情報発信のツールとして活用しましょう。

ツール導入で効率化させるのも手

ツールを導入して、業務を効率化させることも、売上アップに繋げられます。

スタッフの業務量が多いと、患者さんへの直接的なケアがおろそかになり、満足度を高められません。また残業などが多くなれば、人件費がかさみます。

便利なツールを導入するためには一定の費用が必要なので、導入に迷うかもしれませんが、費用対効果を考えると有益な場合もあります。

電子カルテ導入で患者さんへの説明を容易に

電子カルテを導入すると、写真やレントゲンなどの画像データを取り込めます。これらの画像やシェーマを利用して、施術についてわかりやすく患者さんに説明できます。

特に美容クリニックの場合は、施術前の写真を見ながら、施術計画を立てる時にも役立つでしょう。

また、施術前後の写真を患者さんに見せることで、治療効果をより客観的に説明するできます。より丁寧なインフォームドコンセントになり、患者さんの満足度も高まるはずです。

予約システムがあれば当日の受診キャンセルも防げる

予約システムも業務効率化に役立つツールです。電子カルテと連携でき、予約管理を簡単に行えるようになります。

患者さん自身が簡単に予約でき、都合の良い日を自分で選べます。

また予約情報を一括で管理できるので、予約状況の把握を容易に行えます。システムによっては、前日にリマインドメールを自動送信する機能が付いているものがあり、当日の受診を促せます。

当日のキャンセルを防げて、予約枠が無駄に空くことを避けられます。

美容クリニックの電子カルテならMEDIBASEへ

美容クリニックの電子カルテなら、自由診療に特化したMEDIBASEがおすすめです。

保険診療とは違った管理が必要な自由診療の業務効率化を助ける、便利な機能が充実しています。

またクラウド型の電子カルテなので、初期費用は10万円程度、端末台数と利用人数は無制限で、月額費用は39,800円から利用でき低コストです。

予約システムとの連携が可能

MEDIBASEは予約システムとの連携が可能で、予約情報を電子カルテで一括管理できます。

予約・受付状況を確認する画面はカレンダーイメージで、空いている枠を一目で確認できます。電話予約が入った時、スムーズに誘導でき、ダブルブッキングなどのミスを防げるでしょう。

また多くの方が利用しているLINEで簡単に予約できるので、患者さんにとっても便利なシステムです。

電話予約の対応が減り、予約受付業務の負担を大幅に軽減できるでしょう。

役務管理機能で効率化を図れる

美容クリニックでは、複数回のコースを設定した施術が準備されていることが多いです。

人気のある脱毛やシミ取りレーザーなどは、コース設定されていることがほとんどです。

MEDIBASEに搭載された役務管理機能は、複数回の施術のコース管理を容易にしてくれます。

契約コース全体の回数、消化回数、残回数など、一目で確認でき治療の進行状態の把握に便利です。患者さんからコースに関する問い合わせがあっても、即座に対応できるでしょう。

IT導入補助金も利用可能

2022年、MEDIBASEはIT導入補助金の補助対象ツールとして、認定を受けました。

申請をして交付が決まれば、補助金を受け取れます。

MEDIBASEはクラウド型であり、初期費用や月額利用料金が低価格なのが特徴ですが、IT導入補助金が交付されれば、さらにコストを抑えられます。

2022年は既に申請が開始になっており、残りの申請の期限も迫っています。IT導入補助金の申請をご検討の場合は、ぜひ一度ご連絡ください。

まとめ

美容クリニックは自由診療なので、年間の売上は一見高いように感じます。

ただし、美容医療を提供するためには、新しい医療機器を導入したり、内装をメンテナンスしたりと費用がかかりがちです。

利益を高めるためには、さらなる売上アップを目指すことが重要です。まずは患者さんにより満足してもらえるようなサービスの提供が必要です。

業務を効率化できる電子カルテなどのツールを取り入れ、患者さんへの直接的な医療サービスを提供できるように取り組んでいきましょう。