整形外科におすすめの電子カルテとは?選定ポイントやメリットをご紹介
新規開業の病院・クリニックで導入を検討している医師が多い電子カルテ。ですが、小規模病院や診療所では、コストが弊害となり、導入が進んでいませんでした。特にメディカルピラティスなどのアンチエイジングや再生医療を行う整形外科は自由診療であることが多く、自由診療に対応した電子カルテが少ないという現状がありました。
今回は、整形外科で導入しやすいおすすめの電子カルテのご紹介と、電子カルテのメリットや選定のポイントを詳しく解説していきます。
目次
整形外科を標榜する医療機関の課題
整形外科に来院する患者さんの多くは腰痛・肩こり・手足の関節痛などの症状を訴えて来院します。どの症状も生活をする上で不便なものばかりで、慢性化するリスクの高い症状です。高齢化社会では避けて通れない慢性疾患のコントロールも整形外科での重要な課題となります。
そんな整形外科では、症状を訴える患者さんにストレスを与えないよう、滞りなく診療を進められるようなさまざまな工夫や努力が必要とされます。では、整形外科での課題や問題点はどのようなものがあるのでしょうか?いくつか例を挙げていきます。
類似する疾患が多くカルテ記載が手間取る
整形外科での診療内容は、骨・関節などの骨格に関係するもの、筋肉や神経系からなる「運動器」に対する治療を行い、他の診療科の中でも診療領域が広いと言えます。
また、整形外科は他の診療科に比べて、一日の患者数が多く類似する疾患も多いため、カルテの入力に手間がかかってしまいます。医師が診察室やリハビリ室を移動しながらカルテの入力を行ったり、一人の患者さんに関わるスタッフの数が多いことから、カルテ入力に時間がかかる傾向にあります。
患者さんの待ち時間が長い
整形外科に訪れる患者さんが漏らす不満の声に多いのが「待ち時間の長さ」です。要因の一つとして、整形外科に訪れる患者さんが来院したいと思う時間帯が重なるという点が挙げられます。中には、仕事の合間に来院する患者さんもいるため、待ち時間が長いと診察を受けられずに帰ってしまうケースもあるほどです。
高齢の患者さんのリハビリなどでは「いつもの先生でいつもの時間」の予約を取るために、診療時間前からクリニックの前で並ぶ方もいます。時には、診察室内での待ち時間だけでなく、早い時間から待つ患者さんへの対応も必要です。
カルテの共有に手間がかかる
整形外科では、診察を行う医師、リハビリを行う理学療法士、医師や理学療法士のサポートを行う看護師、受付スタッフなどが在籍しているため、他の診療科に比べてスタッフの数が多い傾向にあります。紙カルテでの運用だと、患者さん一人につきカルテが一部しかないため、誰かがカルテを使用していると他のスタッフが患者情報の確認ができません。
カルテ内容の確認のためにわざわざカルテのある場所に足を運ぶ必要があるため、患者情報などの共有に手間・時間がかかってしまいます。素早い情報共有のためにメモや内線などを使用するなどの工夫をしない限りは、作業の効率が悪くなってしまいます。
レントゲンなどの画像管理に手間がかかる
整形外科では、他の科と比べてレントゲン写真を撮ることが多いです。健側と比較して腫れの程度を診たり、腫瘍の有無や加齢により引き起こされる退行性変化の確認も行います。
撮影されるレントゲン写真は、患者ごとに保管する必要があり、保管期間は3年と義務付けされています。紙カルテで運用している病院・クリニックでは、撮影したレントゲン写真などの電子データと、カルテを紐付けて保管できないため、それぞれで保管する手間が発生します。
整形外科が電子カルテを導入するメリット
整形外科のように類似疾患が多くカルテの記載に手間がかかり、膨大な量の画像を管理する必要がある診療科では、電子カルテの導入により医院全体の作業効率が飛躍的にアップします。
医院全体での作業効率化が実現すると、それぞれの部署でスタッフの事務的な負担が軽減されるだけでなく、スタッフの情報共有がスムーズになるため、質の高いチーム医療の提供にも繋がるでしょう。他にも導入によるメリットはどのような点なのか、ご紹介します。
簡単にカルテ記載ができる
電子カルテにはカルテ入力が簡単・正確に行えるよう、さまざまな機能が搭載されています。入力や選択に誤りがあるとエラーで知らせてくれる「自動チェック機能」や、頻度が高い項目を学習してトップに表示させる「自動学習機能」など、どれも利便性の高い機能と言えるでしょう。
さらに、自院でよく使う項目を設定したりフォーマットを使用することにより、ワンクリックでカルテ入力が可能になります。医師のカルテ入力の労力が減り余裕ができると、患者さんにより細かい説明が行えるようになったり、診断や診療に時間をかけられるなど、患者さんの満足度向上にも期待できます。
文書作成の手間を削減できる
電子カルテを導入すると、他院とのやり取りに欠かせない紹介状(診療情報提供書)や返書、申請書などの作成が簡単に行えます。紹介状や返書を作成する機能を使うことで、書類の作成がスムーズで医師や受付事務員の手間が大幅に省けます。また、書類に記載する個人情報の入力も、電子カルテからコピーや引用ができるため、入力ミスの削減にも効果的です。
書類の作成の他にも、紙媒体で管理している書類の管理・保管なども電子カルテで行えるようになります。患者さんから受け取ったお薬手帳の写し、保険証の控え、問診表、他院からの紹介状などもスキャンして電子データとしてカルテに取り込めます。わざわざ紙カルテに貼り付けたり、確認のためにカルテ棚から探し出す必要はありません。
予約管理・会計管理も容易に
予約サービスと連携できる電子カルテ、または一体型の電子カルテを導入すると、受付での予約管理簡潔化や、病院・クリニック全体で予約状況の把握ができるようになります。予約をうまく管理して患者さんが来院する時間帯を分散させることで、待合室混雑の緩和や待ち時間の短縮に繋げられます。
コロナ禍により病院に長く滞在することを嫌がる患者さんも多いですので、このような対策をとることは患者さんの満足度向上にもつながるでしょう。
整形外科で電子カルテを導入するデメリットはある?
電子カルテのメリットや利便性をご紹介しましたが、病院・クリニックの患者数や診療スタイルによっては、うまく使いこなせず電子カルテが足かせになる可能性もあります。電子カルテを導入するデメリットは下記のような点です。
- 導入・運用コストが必要
- 停電やシステム障害が起こると使用出来ない
- 紙カルテからのデータ移行に手間がかかる
- 電子カルテの運用に慣れるまで時間がかかる
紙カルテに比べて便利な機能が備わっている電子カルテですが、すべてにおいて電子カルテが優位という訳ではありません。
紙カルテとの併用を考えたり、病院・クリニックによって向き・不向きがあることをよく理解した上で、導入を検討しましょう。
整形外科で電子カルテを導入する際のポイント
整形外科が電子カルテを導入する際は、整形外科での運用に適した製品を選ぶ必要があります。電子カルテはさまざまなメーカーから、独自の機能やシステムを搭載した製品を販売しているため、それぞれのメリット・デメリットをよく比較して、自院にあった製品を選びましょう。
では、整形外科で電子カルテを運用する際に、どのような点に注目して選べばよいでしょうか。押さえておきたいポイントをご紹介します。
自由診療に対応できるものを選ぶ
近ごろでは、保険内診療のリハビリや診察の他に、メディカルピラティスなどのアンチエイジングを目的とした自由診療を行う整形外科も増えてきています。ピラティスの人気は女性を中心に年々増加しており、理学療法士が医学的なエビデンスのある施術を提供している病院・クリニックもあるほどです。
他にも、身体の歪みや骨格の矯正など、治療目的ではないリハビリ・マッサージを自由診療で行う整形外科も増加しています。保険診療と自費診療ではカルテを分ける必要があるため、自由診療にも対応できる電子カルテを選ぶとよいでしょう。
クラウド型ならコストを抑えられる
大規模な病院・クリニックでよく採用される「オンプレミス型電子カルテ」は、自院にサーバーを設置するので初期費用・運用コストが高額ですが、「クラウド型電子カルテ」はクラウド上のサーバーを使用するので、初期費用をグッと抑えられます。新しく電子機器を買いそろえる必要もなく既存の機器をそのまま使用できる点でも、コスト削減になります。
また、他の診療科と比べてスタッフの数が多い傾向にある整形外科では、それぞれの部署でも簡単にカルテの閲覧・編集ができるクラウド型電子カルテが便利です。パソコンだけでなく、インターネットに接続できる環境であれば、タブレット端末やスマートフォンでも運用可能です。各部署にタブレット端末やスマートフォンを持ち運べるので、スタッフ間の情報共有もより迅速に行えます。
整形外科におすすめの電子カルテ「MEDIBASE」
整形外科ではスタッフ数が多いことや、レントゲン撮影が多いことを踏まえて、電子カルテを選ぶ必要があります。
弊社では、自由診療の多い整形外科におすすめの電子カルテ「MEDIBASE」を提供しています。
豊富な機能と使いやすさにこだわって開発されているため、日々の診療や事務作業を効率化させることが可能です。
ここでは、MEDIBASEについてご紹介いたします。
画像管理機能を搭載
整形外科の診療内容の特徴として、骨・関節などのレントゲン撮影が多いことが挙げられます。レントゲン機器などと連携して、撮影したたくさんのレントゲン写真などを簡単に保存・管理できる電子カルテであることが重要です。
MEDIBASEには画像管理機能が搭載されているため、レントゲン写真やカメラで撮影した写真を画像データとして電子カルテに取り込めます。また、保存した画像データは過去に撮影したものと並べたり重ねたりして比較も可能で、患者さんへの説明にも役立ちます。
自由診療に特化している
MEDIBASEは数多い電子カルテの中でも、自由診療に特化した電子カルテです。保険診療外の専門的な分野などを取り扱う整形外科でも運用しやすいよう、役務管理機能や売り上げ分析などの機能が搭載されています。
MEDIBASEでは、自由診療をメインに行うクリニックで「こんな機能ほしかった!」というような、便利な機能が豊富に搭載されています。
記入しやすく業務の効率化が可能
電子カルテのほとんどの製品にはカルテ入力をサポートする便利な機能が備わっています。MEDIBASEには特許取得済みの、カルテの見たままに追記・編集ができる「直接編集機能」が搭載されていて、迷わない直感的な操作が可能です。パソコンが苦手なスタッフや非常勤の医師でも短時間で扱いに慣れられるよう「分かりやすく迷わせない」操作方法にこだわって開発されています。
また、入力するための小さな画面が開かないため、ストレスなくスムーズなカルテ記入ができます。変更したい項目をクリックして、検索キーワードを打ち込んで検索するだけと、操作も非常に簡単です。
まとめ
整形外科におすすめの電子カルテ、電子カルテのメリット、選ぶ際に気を付けることをご紹介しました。
電子カルテ導入の前には、自院の課題を整理し、どのような機能があれば効率化するかどうかを考えて導入する電子カルテを選定することをおすすめします。
MEDIBASEは月額39,800円での運用が可能で、コストを抑えたいクリニックにもおすすめです。整形外科の電子カルテ導入でお困りの際は、MEDIBASEにお任せください。