皮膚科におすすめの電子カルテとは?選定ポイントやメリットをご紹介

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医療機関で、すでに導入済み・導入を検討している医師が多い電子カルテ。紙カルテでは管理が大変だった作業も、電子カルテの導入により作業が簡潔化します。

ですが、電子カルテベンダーが多く、どれを導入すべきか分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、皮膚科で電子カルテを導入する際に気をつけたいポイントや、皮膚科におすすめの電子カルテのご紹介をします。

皮膚科を標榜する医療機関の課題

皮膚科では、症状の見た目やかゆみ・痛みなどからストレスを感じながら来院する患者さんが少なくありません。皮膚科で緊急性の高い疾患は多くありませんが、処置する内容が多いということもあり、長い待ち時間の解消も皮膚科の大きな課題です。

さまざまな処置と同時に患者さんへの丁寧な説明、素早いカルテ入力などを求められながら診療を行う皮膚科では、たくさんの課題が残されています。

まずは皮膚科を標榜する医療機関でのよくある課題を紹介いたします。

処置が多くカルテ記載が手間取る

皮膚の疾患には、湿疹やじんま疹、アトピー性皮膚炎、みずむし、巻き爪、円形脱毛症・帯状疱疹、感染症、皮膚がんなど、たくさんの種類があります。

アレルギー検査をしたり、皮膚を採って検査をしたり、できものや腫瘍などを切除する手術を行う時もあるため、診療内容は内科・外科・病理と広範囲に及び、外用薬やかゆみ止めなど内服薬の処方もするため、カルテへの記載が必要な項目が沢山あります。

患者さんで混み合う時間帯にはカルテの記載に手間取り、患者さんの待ち時間を増やしてしまうことも多いです。

患者さんの待ち時間が長い

皮膚科で取り扱う症状はさまざまで、一人ひとりの処置に時間がかかるケースも少なくありません。さらには、問診表などの記載が不十分だと、患者さんの状態の把握に時間がかかってしまい診察がスムーズに進まないこともあります。

また、美容医療の市場規模は年々成長しており、美容皮膚科にかかりたい患者さんも増加しています。

その結果、患者さんの待ち時間が長くなってしまい、クレームになりがちです。

カルテの共有に手間がかかる

紙カルテで診察をしている皮膚科では、患者情報の共有に時間・手間がかかります。患者さんが来院してから受付で問診表やお薬手帳の確認を行い、患者さんの移動に合わせてカルテの受け渡しの流れが一般的で、カルテが回ってくるまで情報の確認ができません。

また、カルテは患者さん一人につき一部しかないため、誰かがカルテを使用している間は、閲覧・記載ができません。確認のためにわざわざカルテ棚から探し出したり、カルテのある場所まで足を運ぶ必要があるため、どうしても作業の効率が悪くなってしまいます。

画像管理に手間がかかる

医療機関では、患者さんの血液検査やアレルギー検査の結果、患部を撮影した画像データ、保険証など、さまざまな情報を患者さん毎に保管する必要があります。紙カルテで運用しているクリニックでは、これらのデータは印刷したものやコピーを紙カルテに貼り付けるか、別のカルテ棚で患者さん毎に保管しているところも多いでしょう。

毎回データを貼り付ける手間がかかるだけでなく、カルテ棚で保管する際は紛失や劣化を防ぐための管理方法にも気を使う必要があり面倒です。

皮膚科が電子カルテを導入するメリット

皮膚科のような診察する内容が多岐に渡る病院・クリニックでは、電子カルテを導入することによって、作業の効率化と人為的ミスの削減など、さまざまなメリットを得られます。

作業を効率化できると、病院・クリニックで働くスタッフの負担が軽減するだけでなく、皮膚科の課題でもある「待ち時間」の短縮にも繋がります。待ち時間の長さは病院・クリニックにかかる際に、患者さんが最も不満を感じやすい部分だと言われています。

作業の効率化によりスタッフに余裕ができると、患者さんへのよりきめ細い配慮が可能になるため、患者サービスの向上にも繋がるでしょう。

簡単にカルテ記載ができる

カルテに記載する項目が多い皮膚科で電子カルテを導入すると、医師がカルテを記載している時間が短縮されたり、手書きで判別のしにくい字のカルテを読むのに時間がかかるなどの問題が解決されます。受付や看護師がカルテに記載された診察内容の読み間違いのような人為的ミスも減るでしょう。

電子カルテのほとんどの製品に、スムーズで正確なカルテ入力をサポートする機能が搭載されています。たとえば、フォーマットを設定しておけばワンクリックでカルテ入力ができたり、入力した内容や選択した診察内容に誤りがあるとエラーで知らせてくれる「自動チェック機能」など、どれも利便性の高いものばかりです。

文書作成の手間を削減できる

電子カルテを導入すると、登校許可証(与薬指示書・治癒証明書など)、治療中の証明書、

診断書などの文書を作成する手間が省けます。フォーマットを利用することで、これらの文書を簡単に作成でき、患者さんの個人情報の入力も電子カルテからコピーできるため、入力ミスの削減にも効果的です。

さらに、紙媒体で管理していた同意書や問診表、患者さんから受け取った他院からの手紙・紹介状などの書類も、スキャンしてデータとして取り込めます。確認のためにわざわざ受付や保管庫まで探しに行く必要はありません。

予約管理・会計管理も容易に

電子カルテでは、検索機能を使い患者情報など簡単に引き出せるため、予約管理が簡単です。忙しい時間帯の電話予約対応や、過去の予約閲覧なども簡単で、作業が停滞することなくスムーズに進みます。

また、電子カルテとレセプトを一体化もしくは連携させておくと、半自動でレセプトチェックが行われるため毎月のレセプト業務が簡潔化します。これにより請求漏れや記載ミスなどが減るため、返戻されるレセプトも減るでしょう。

カルテの入力が終わるとリアルタイムで受付のパソコンやタブレットに反映されるため、会計の計算時間の短縮にも繋がります。医師がカルテを入力した時点で会計情報を閲覧できるため、診察室での患者さんへの説明にも役立ちます。

皮膚科で電子カルテを導入するデメリットはある?

電子カルテのメリットや利便性をご紹介しましたが、すべてにおいて電子カルテが優位という訳ではありません。便利な電子カルテでも病院・クリニックの診療スタイルや患者数に応じて、向き・不向きがあります。

  • 電子カルテの操作に慣れるまで時間がかかる
  • 導入・運用コストが必要
  • 停電や災害、システムダウン時は使用できない
  • 紙カルテからの移行に手間がかかる

電子カルテの導入時には上記のようなデメリットがあります。病院・クリニックの経営状況や規模、導入のタイミングなどをしっかりと見極め、デメリットを理解した上で導入を検討しましょう。

皮膚科で電子カルテを導入する際のポイント

皮膚科で電子カルテを導入する際は、どのようなポイントに気を付けて選べばよいでしょうか。電子カルテはたくさんのメーカーからさまざまな機能を備えた製品が販売されています。それぞれの製品に特徴やメリット・デメリットがあるので、皮膚科での運用に最適な電子カルテを選びましょう。

皮膚科のような一日の患者数・処置内容が多い診療科で作業効率化を目指すために、押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。

皮膚科に対応できるものを選ぶ

皮膚科で電子カルテの導入を検討する場合は、処置内容が多いなどの皮膚科の特性に対応している電子カルテを選ぶと、クリニック全体の診療効率化が実現できるでしょう。カルテへ入力する項目が多いため、急いでいる時間帯などは入力ミスや選択ミスなどのヒューマンエラーも多発しがちです。

そんな皮膚科でも簡単にカルテ入力ができたり、オーダー入力ができる電子カルテを選ぶとよいでしょう。他には、分かりやすいカルテが作成できるシェーマ機能が搭載されているタイプや、自由な書き込みが可能な機能が付いているタイプの電子カルテは、紙カルテのような一覧性のよさを期待できます。

予約システムと一体型または連携ができるものを選ぶ

患者さんの待ち時間を課題としている場合には、予約システムと一体型の電子カルテか、電子カルテに別の予約システムと連携できる電子カルテがよいでしょう。予約システムは単に予約をする機能だけではありません。時間帯別に来院する患者数を調整して待合室の混雑緩和を図ったり、患者さんの症状を事前に把握してスムーズな診察を可能にしたりと、有効的な活用方法がたくさんあります。

また、ネット予約システムを導入すると、電話の取れない診療時間外や、忙しくて電話対応が出来なかった場合でも、患者さんの予約を取りこぼさずに済むことにも繋がります。

自由診療に対応したものを選ぶ

皮膚科の診療はほとんどが自由診療になるため、電子カルテ上で保険カルテと自費カルテの切り分けが必要です。最初から、自由診療に特化した電子カルテを選んでおくと、将来的に使いにくさを感じたり、電子カルテ乗り換えを検討する心配は必要ないでしょう。

自由診療に特化した電子カルテでは、自由診療特有の役務管理や画像・書類管理なども電子カルテ上で行えます。他のシステムと併用したり、紙媒体で管理したりする必要はありません。

皮膚科におすすめの電子カルテ「MEDIBASE」

皮膚科で導入する電子カルテには、自院にサーバーを設置しない「クラウド型電子カルテ」がおすすめです。クラウド型電子カルテの中でも「MEDIBASE」は、一般的な保険診療に該当しない分野を専門としている病院・クリニックでも、幅広く対応できる機能が備わっているため、はじめての電子カルテ導入へおすすめです。

充実した機能と使いやすさにこだわって開発されているため、日々の診療や事務作業が簡潔化され効率のよい診療を期待できる「MEDIBASE」のおすすめポイントを詳しくご紹介します。

画像管理機能を搭載

皮膚科で導入する電子カルテは、皮膚の状態を撮影した画像を「電子カルテに取り込める・保存できる」機能が搭載されているものが向いているでしょう。また、皮膚科は処置内容が多い診療科であり、診察をしながらカルテの入力などが難しいため、簡単操作であること、動作が早いことも重視したいポイントです。

MEDIBASEには、画像管理機能を搭載しているため、画像の保存・保管の操作が簡単です。過去の写真を並べたり重ねたりして比較もでき、治療の経過観察を画像で確認できます。また、患者さん自身では見えにくい患部の撮影を行い、医師と確認しながら説明することで、症状や治療への理解を深めてもらうといった用途にも使用できます。

自由診療に特化している

MEDIBASEは、自由診療に特化したクラウド型の電子カルテです。保険診療外の専門的な分野を取り扱うクリニックや、自由診療をメインに診療を行うクリニックでも柔軟に対応できる、下記のような機能を搭載しています。

  • 診療コースなどの役務管理機能の搭載
  • 直感的な操作を実現する特許取得済みの入力機能
  • シェーマ挿入が可能
  • 分院間のデータ共有にも対応
  • 売上データ分析が可能

自由診療をメインとするクリニックでは、保険診療をメインに行うクリニックに比べて管理が必要な項目がたくさんあります。MEDIBASEには「痒い所に手が届く」ようなこだわりの機能がたくさん搭載されており、クリニック全体での作業効率化の実現に期待できる電子カルテです。

記入しやすく業務の効率化が可能

処置内容が多くカルテに記載する項目が多い皮膚科では、電子カルテの導入により作業効率がグッと上がります。

MEDIBASEには特許取得済みの「直接編集機能」が搭載されています。分かりやすい操作方法にこだわって開発されているため、はじめての操作や非常勤の医師、パソコン操作が苦手なスタッフでも直感的な操作が可能です。

また、特許取得済みの直接編集機能により、誰でも直感的にカルテを入力することができるようになっています。電子カルテが定着するまでの期間や急いでいる際の入力も、ストレスを感じながら操作することはありません。

まとめ 

皮膚科におすすめの電子カルテと選定のポイント、電子カルテのメリットをご紹介しました。

一概に電子カルテが良いとは限らないですが、電子カルテを導入することによるメリットは大きく、クラウド型電子カルテのようにコストを抑えて導入が可能なものも増えてきました。患者さんの待ち時間の短縮や業務効率化を図るなら、電子カルテの導入を考えてみてはいかがでしょうか。

弊社では、自由診療がメインの診療所に向けたクラウド型電子カルテ「MEDIBASE」を提供しております。電子カルテの導入を検討している病院・クリニックは、ぜひ一度MEDIBASEへご相談ください。